9月、天神の街がアートと音楽で彩られる「ONE FUKUOKA BLDG. CULTURE MONTH」。その一環として、9月12日・13日の2日間、6F SKYLOBBY SQUAREで「ヨガ・ピラティス体験」を開催。ビルの高層階から緑と光が差し込む開放的な空間で、参加者たちは思い思いに呼吸を深め、身体をほどいていきました。
講師を務めたのは、福岡でパーソナルレッスンを中心に活動するピラティスインストラクターのSAKIさんと、ヨガインストラクターのRISAさん。今回はレッスンを終えたお二人に、それぞれの視点から「体と心を整えること」について語っていただきました。

SAKI:元々はダンスをやっていて、会社員をしながら続けていたんですが、体力の衰えや左右のバランスの差、過去の怪我が重なって「整えたい」と思ったのがピラティスとの出会いでした。やるほどに体が変わっていくのが面白くて、気づけば資格を取ってスタジオを持っていました。今は警固のマンションの一室でパーソナルレッスンをメインに活動しています。

RISA:私はもともと健康や運動には全く興味がなかったんですが、不妊治療や切迫早産を経て、生まれた息子が脳性麻痺だったことで初めて自分の体と向き合うことになりました。産後の腰痛がきっかけでヨガのDVDを試したら体がすっと楽になって。そこからコロナ禍を経て養成講座に飛び込み、自宅に近所の人をお誘いしてワンコインでレッスンを始めたのが今につながっています。
SAKI:こういうウェルネスイベント自体まだ福岡では珍しいと思うのですが、それでもわざわざ足を運んでくれる人がいることに、あらためて感謝の気持ちが湧きました。
RISA:私はオフィスビルの中でヨガをするのが初めてで少し緊張したんですが、緑と香りのある開放的な空間がすごく気持ちよくて。実際に働いている方も参加してくださって、「お昼休みにもできたら」という声もいただけて嬉しかったですし、ぜひ実現できるといいなと思いました。
SAKI:睡眠は7時間を基準にしています。運動は好きなことを続けつつ、タンパク質をしっかり意識するようになりました。爪や髪、皮膚にも大事だと知ってから、無添加なものを選ぶよう心がけています。あとは頑張る日と休む日を最初に決めて、キャパオーバーにならないようにバランスを取っています。
RISA:私も睡眠は7時間を目安にしています。食事は実験が好きで、「ゆで卵を食べ続けたら肌はどうなるか」など試してみて、体の反応を観察するのが楽しいんです。ポテトチップスを食べて胃もたれしたら、その不快感もちゃんと味わう。そうすることで、自分に合うものが自然とわかってくるようになりました。
最近は、ゴールドキウイが好きで、アイスの代わりに食べているうちに、肌の調子が良くなってきた気がしています。
SAKI:キウイいいですよね!私もよく食べるんですが、緑のキウイとゴールドキウイで栄養成分が違うんですよね。食物繊維とビタミン、それぞれ強みが違うらしくて。
RISA:そうなんですね!知らなかったので、たまには緑も食べてみます!

SAKI:ピラティスは関節が動く範囲を基準に、体をしっかり使う感覚があります。腰が痛い方には最低限の角度で丁寧に、動ける方はどんどん深めていく。自分の体の内側を感じる力が鍛えられるのが特徴だと思います。
RISA:ヨガは呼吸の心地よさがベースにあって、精神的な面が大きいですね。ただ最近ピラティスも学んでいて、体がわかりやすく変わっていく感覚があります。どちらも「呼吸」が大切という点は共通していると思います。
SAKI:本当にそうですね。ピラティスだと、呼吸がうまくできない原因を肋骨の動きなど体の面から見ていくことが多くて、ヨガはもっとマインドから「リラックスして」と入っていくイメージがあります。アプローチは違うけど、行き着く先は近い気がします。
RISA:わかります!だからこそ、お客さんの好きな感じに合わせて、どちらの入り口からでも案内できたらいいなと思っています。
SAKI:みぞおちから上が固くなりやすいので、胸のあたりを横に伸ばしたり、上半身だけひねったりするのがおすすめです。呼吸をするための肺の周りが動きやすくなります。
RISA:同じ姿勢を続けることが一番の負担なので、逆の動きを取り入れるのがコツです。緊張したら思いっきり脱力する、右を向いたら左を向く。そうやって自分のベストポジションを探してみてください。
SAKI:ダンスやDJをしていたこともあって、モチベーションを上げたい時はテンポの速い曲を、クールダウンしたい時はゆっくりした曲を選びます。香りも朝は爽やかに、夕方は疲れを癒すようにと、その日ごとに選んでいます。
RISA:音楽って大事ですよね。私はピアノをずっと弾いていたので、曲選びにその延長がある気がします。波の音だけの日、雨の音の日など、音でその日の空間をつくることも。視覚的には、木々が風で揺れるように自然に、力を抜いて動けるように体を動かしてほしくて、家にもたくさん植物を置いていますね。
SAKI:今回協賛いただいた、athletiaさんのスプレーもとてもいい香りでしたね。実は母の日にルームスプレーをプレゼントしたことがあるくらい、athletiaの香りが好きなので、すごく嬉しいご提案でした。
呼吸って本当に大事だとお話ししてきましたが、いい香りを嗅ぎたいと思うことって、自然と深呼吸するきっかけになるんですよね。そういう体験を、普段のレッスンでも意識しています。夕方来られる疲れたお客さんには癒される香りを、朝は目が覚めるような爽やかな香りを、というふうに香りのアイテムはいくつか持っていて、その日に合わせて使い分けているんです。
RISA:レッスンの間に、みなさんの間をathletiaさんのスプレーをしながら歩きました。いい香りがして、より集中していただけたんじゃないかなと思います。

SAKI:体が硬い方、痛みや不調がある方ほど、運動から逃げがちになってしまうと思うんです。そういう方にこそ、安全に取り組めるピラティスから始めてみてほしいですね。マシンを使うの方が補助になるので初心者向けと言われていて、動ける方はマットで自分自身だけでコントロールをしていくのがおすすめです。
難しく考えすぎず、まずはやってみて、合わなければ別の方法を試してみればいいと思っています。幅広い年代でできるので、家族や世代を超えてみんなに体験してほしいですね。
RISA:ヨガは本当に全年代の方ができますし、私のレッスンには小学生から80代の方までいらっしゃいます。頑張らないヨガから始めて、少しずつハードなヨガに挑戦している人もいれば、ずっと穏やかなヨガが好きな人もいる。
私自身、ヨガに対して「自分が行く場所じゃない」というくらい抵抗があったので、呼吸さえできればヨガにチャレンジしても大丈夫!というくらいハードルを下げたいなと思っています。続けるうちに体も気持ちもどんどん変わっていきますから、その変化を楽しみましょう!あと、ヨガやピラティスというと、女性がやるものだと思っている方も多いと思うんですが、ぜひ男性にももっとチャレンジしてほしいですよね。
SAKI:本当にそう思います。ピラティスって元々男性が考案したものなんですよ。骨盤の構造的にも腰が痛くなりやすい男性も多いので、ぜひ挑戦してほしいです。
RISA:ぜひまたワンビルで、男性も、女性もみんなで体を動かしましょう!
専門は違えど、「自分の体と向き合うこと」への姿勢には、確かな共通点がありました。ヨガとピラティス、それぞれの入り口から、この秋、自分に合った整え方を見つけてみてはいかがでしょうか。
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Interview & Text & Photo_Yumi Hyfielde
Edit_Taku Kobayashi