アート

ART

新たな発見や
クリエイティブな刺激を
生み出すきっかけの場へ

ワンビルのコンセプトである「創造交差点」には、 “訪れる人々を常にワクワク・ドキドキさせ、新しいものを生み出し続ける場所にしたい"という思いが込められています。

天神交差点に位置し、多くの人が行き交う場となるワンビルにアートの要素を取り入れることで、来街者や館内で働く人々が身近にアートを楽しむことができる場所をつくり、新たな発見やクリエイティブな刺激を生み出すきっかけを提供したいと考えています。

ワンビルを起点に、天神の街で多くの人々がアートに触れていただける機会を創出することで、地域とともに街全体の魅力が高まっていくことを期待しています。

ART WORKS

展示予定作品

作品イメージ (一部)
ARTWORK TITLE
Mi volas paroli(ミ ヴォラス パロリ)
ARTIST
鹿児島 睦 氏(かごしま まこと)
PLACE
館内地下2階~地上4階

館内地下2階~地上4階のエスカレーター横の壁面を舞台にした、道しるべとなる象嵌(ぞうがん)アートタイル作品。水中や陸上の多様な生物が訪れる人々を楽しげに出迎えます。

【コーディネート: FACT】

MESSAGE
福岡で生まれ育ち、現在も福岡で生活している私が学校を卒業して初めて就職した会社が旧福岡ビルに居を構え、福岡・九州の住文化を牽引していた㈱ニック(岩田屋と西鉄の共同出資。1966年設立、1999年解散)でした。出勤するのが毎日楽しく、刺激的で夢のような企業でした。そのNICのパッケージに使われていたキャラクターがシマウマです。デザインにはたくさんの生き物を描いていますが、シマウマも登場しています。館内で探して楽しんでいただければと思います。作品名の『Mi volas paroli』は、エスペラント語で「話しをしたい」「私は話したい」という意味です。本来であれば動物の言葉や植物の言葉でタイトルをつけたかったのですが、人間の私では残念ながらそれはできないので、であれば母語の違う人々を結びつけようと希望も持って作られた人工の言語、エスペラント語が一番良いのではないかと考えました。この空間では人と人との出会いが国境やジェンダーや宗教にとらわれず、リアルに会話をし、お互いを理解するための場所になればと思います。
ARTIST
鹿児島 睦(かごしま まこと)
PROFILE
福岡生まれ。造形作家だった祖父の影響を受け、沖縄県立芸術大学で陶芸科を専攻。卒業後は福岡ビル内のインテリアショップ「NIC(ニック)」で勤務したのち、陶芸家として独立。現在は福岡市内のアトリエで、陶器、ファブリックや版画など、多岐にわたり制作活動を行う。日本国内にとどまらず、L.A.、ロンドン、台北など海外でも個展を開催し、人気を博している。
©Nicolai Bergmann K.K.
作品イメージ (一部)
ARTWORK TITLE
Future Bloom
ARTIST
Nicolai Bergmann 氏(ニコライ・バーグマン)
PLACE
北西側広場

天神交差点のランドマークとなる、約12m×約8mの大規模な壁面緑化 とアートのコラボレーション作品。福岡や天神にゆかりのある梅の花を、大小さまざまなステンレスでモダンに表現します。

MESSAGE
福岡天神とは深い関わりのある梅の花をモチーフに、蕾から開花する美しい瞬間を創造的に切り取った作品です。繊細で柔らかい花弁を対照的なステンレスを用いて表現することで、ワンビルのシンボルになるよう印象的に仕上げています。花弁は全て異なった角度をつけ、様々な方向から光を捉え反射するようデザインしています。昼には、自然光に照らされた花弁の光で、季節や時間によってグリーンウォールの表情が変化し、時の移ろいを感じていただけます。また夜には、花弁から柔らかなライトが漏れ、美しい陰影がグリーンウォールに照らし出されます。 グリーンウォールの植物には自然環境に左右されにくい丈夫な「オオイタビ」を使用。 この地に深く根ざしている西日本鉄道㈱の100年以上続く歴史とこれからの天神の未来を表現すると同時に、ワンビルが福岡の新たなランドマークとなるような作品を目指しました。
ARTIST
Nicolai Bergmann(ニコライ・バーグマン)
PROFILE
19歳でデンマークより単身来日し、その才能を開花させたフラワーアーティスト。北欧のテイストと日本の感性を融合させた独自のスタイルで、自身が考案した「フラワー ボックス」がフラワーギフトの定番として人気を博す。現在、ファッション界、デザイン界にも活躍の場を広げ、日本を拠点にソウル、デンマークと事業を展開中。2021年には箱根・強羅の地に ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズをオープンし、フラワーデザインの枠をこえ、更なる活躍の場を広げている。
©Romeo Erlich
作品イメージ (一部)
ARTWORK TITLE
Pixel Tree
ARTIST
Leandro Erlich 氏(レアンドロ・エルリッヒ)
PLACE
南西側広場

”現実の自然界”と”身の回りに存在するバーチャル”を組み合わせた、現代を象徴する作品です。ピクセル型の葉で構成された”木”を模したアートが、福博であい通りの入口の広場を彩ります。

【コーディネート: ArtTank (小平悦子/近藤俊郎)】

MESSAGE
福岡市中心部のランドマークともなり得るワンビルに、私がこの場所の為に考えたプロジェクト・アート作品『Pixel Tree』が設置されることになります。この作品はこれまで予兆となるプロトタイプというべき作品もない全く新しいタイプの作品で、長らく温めていたアイデアをもとに今回この場所の為にアイデアを発展させています。アイデアであったものが現実に形をとって初めてその姿を見せること、これは私にとっての夢の実現です。私自身、その完成をとても楽しみにしています。この作品の背景には様々なテーマがあります。それは自然と私たち達との関わりであり、テクノロジーと私たちの関係であり、イノベーションに関するものでもあります。この新たな出発、冒険を皆さんと一緒に始めることができたことに非常に興奮しています。
ARTIST
Leandro Erlich(レアンドロ・エルリッヒ)
PROFILE
アルゼンチンの首都ブエノスアイレス生まれの芸術家、現代美術家。人間がどのように事象を捉え、空間と関わり、現実を把握していくかを追求する作品を多数発表している。 作品の多くは建物の一部などの立体的な造形で、錯覚の利用や、鑑賞する行為自体が作品の一部になる体験型となっている。

ONE FUKUOKA HOTEL」内に
伝統工芸技法を活用した作品から現代的な絵画作品まで、
全作新作となる約80点を展示予定

舘鼻 則孝(たてはな のりたか)

撮影:GION
MESSAGE

ホテルデザインのバックストーリーや着想の源となった天神信仰のお話を伺うなかで、私が普段から取り組んでいる作品の主題とも重なるところがあるからこその依頼だと心が躍りました。私は、作家としての創作活動の概念として「Rethink」という言葉を掲げています。それは、「過去の日本文化を見なおし、未来へ向けて新たな文化を紡ぐ」ということを意味しています。本プロジェクトにおいても、この地で愛された「福ビル」は「ワンビル」に生まれ変わりますが、そこで育まれた地域性やカルチャーは次世代へ受け継がれるべきだと思っています。

今回、私が取り組んだ作品は、「稲妻」をモチーフとした絵画作品シリーズを中心に約80点の全作を新作として制作しています。伝統工芸技法を活用した作品から、現代的な絵画作品まで、多様な作品を一堂に会して展示発表することは私にとっても大変光栄な機会となりました。

ARTIST
舘鼻 則孝(たてはな のりたか)
PROFILE
1985年東京都生まれ、2010年に東京藝術大学美術学部工芸科染織専攻卒業。2016年、パリのカルティエ現代美術財団で文楽公演を開催するなど、幅広い活動を展開。遊女が履く高下駄から着想を得た代表作「ヒールレスシューズ」等の作品が、ニューヨークのメトロポリタン美術館やロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館などに収蔵されている。