じめじめとした湿気、強い日差し、そして突然のゲリラ雷雨。天気が目まぐるしく変わる初夏は、汗によるベトつきやニオイも気になり、カラダのコンディションも揺らぎがち。そんな季節に頼れるのが、高い機能性を備えたウェアとシューズ。今回はワンビル内のお店から、これからの季節を快適にするアイテムをピックアップし、過酷な夏を乗り切るポイントをご紹介します。


特筆すべきは、アイテムのほとんどが防水・撥水機能を備えていること。薄手のアウターでも撥水性が高く、降り出し程度の雨なら濡れを気にせず着られます。しかも、いかにもレインコートという見た目ではないから、晴れの日もジャケット感覚で楽しめるのがうれしいところ。「こうしたおしゃれと実用の両立は、フランス発のブランドだからかもしれませんね」と店長。傘を差す習慣が薄いヨーロッパでは、雨の日も気負わず街を歩けるように、服の機能性が磨かれてきました。その文化的な土壌が、AIGLEの洗練されたスタイルを育んできたのでしょう。

今季の注目したいのは、「RainPack(レインパック)」シリーズの透湿防水フード付きジャケット。撥水性の高いベースクロスに防水透湿フィルムを組み合わせた素材が、雨をしっかり防ぎながら衣服内の湿気を逃がし、蒸れにくさをキープ。軽くて薄く、ソフトな肌触りで、全天候仕様。カラーは定番のブラックやネイビーから、アクセントになるピンクやグリーンまで揃う8色展開。
防水への意識が高い日本に合わせて機能をアップグレードさせている点も、インバウンドからの人気を後押し。フロントジップは生地を二重にした止水設計で、雨の侵入をブロック。内側のポケットに折り紙のようにたたんで収納できるパッカブルタイプとあって、バッグに付けて持ち歩けば、突然の雨にも慌てずにすみます。

袖を少したくし上げると、くしゅっとしたボリューム感が生まれ、カジュアルなのに洗練された抜け感がプラス。お尻まわりが隠れる丈感を生かしてオーバーサイズに着たり、腰に巻いて重ね着のアクセントにしたり。裾内側のドローコードでウエストを絞れば、シルエットもすっきりまとまります。

そしてAIGLEといえば、やはりラバーブーツ。店頭にはスニーカーやサンダルも含め15種以上の靴が並びますが、今季のおすすめは新作のチェルシーレインシリーズ。定番モデル「ソフトレイン」から約20%軽量化され、ほどよい光沢をまとったエレガントな佇まいに。グリップ力を強化したアウトソール、柔らかな天然ゴムのアッパー、伸縮するサイドゴアによる快適なフィット感を備えた100%防水仕様。フランスの工場で職人がハンドメイドで仕上げる、本物のクオリティ。天気もシーンも問わず、オールシーズン履ける一足です。

レインアイテムとしてもう一つ、押さえておきたいのがレインポンチョ。自転車の交通ルール厳格化を背景に注目を集めており、雨の日の通勤・通学はもちろん、夏フェスやアウトドアの雨対策にも重宝します。
このほか、UPF50+相当の紫外線カットとクールタッチ、速乾機能を兼ね備えた新ライン「SolarPack(ソーラーパック)」も登場。雨が降っても日差しが照っても、足取りは軽やかに。不安定な天候の日も、スタイリングを格上げしてくれるアイテムが揃うので、ぜひ店頭でお気に入りを見つけてください。

高温多湿の時期に悩みの種となるのが、汗や湿気による蒸れとニオイ。特にアンダーウェアは一日中肌に触れ続けるうえ、外出先では簡単に着替えられないので、汗で濡れたときの不快感やニオイの心配が募りがち。だからこそ対策は、肌に一番近い一枚を見直すことから始めるのが近道。


スポーツウェアのテクノロジーでココロとカラダを整えるコンディショニングブランド『NEUTRALWORKS.』が提案するのは、消臭素材「MXPR」を使ったアンダーウェア「NSKIN(エヌスキン)」です。
MXPはもともと、着替えやシャワーが制限される宇宙空間で、宇宙飛行士が快適に過ごせるようにと開発された特殊な素材。汗のニオイのもとであるアンモニアや酢酸、イソ吉草酸といった成分にアプローチしてくれるそうで、NEUTRALWORKS.のアンダーウェアのパッケージ裏面を見ると、消臭率が数値で明記されています。後加工ではなく繊維そのものに消臭機能を持たせているため、洗濯を重ねても効果が長続きするというから驚きです。
また、履き心地の良さも折り紙付き。極細の糸で編み立てられた生地は、まるで着けていないかのようなフィット感とやわらかな肌触りで、「いろいろなブランドを試しても結局NSKINに帰ってきてしまう」という声も多いとか。
パンツのヒップ部分は、縫い目をなくした形状設計。長時間のデスクワークでも、ピラティスやランニングのようなアクティブな場面でも、ほどよいストレッチ性が効いて、体の動きになめらかに追従してくれます。
アンダーウェアで夏場に注目すべきは、3つのライン。そのひとつの「BASIC LIGHT」は、年間定番のしっかりとした生地感が魅力。肌着としてはもちろん、1枚で着るシャツとしても活躍するオールラウンダーです。ふたつ目は、その軽量版の「BASIC ULTRA-LIGHT」。微細なレーヨン繊維をブレンドで、とろりとやわらかな肌触りが持ち味。どちらも消臭素材MXPを使っているので、汗のニオイのもとを抑えてくれますよ。

そして、汗をかくシーンに強いのが「DRY ULTRA-LIGHT」。ポリエステル100%の機能糸「EcopureR」を採用し、生地表面を弱酸性に保つことで、菌が繁殖しにくい状態をキープします。汗ばんでも肌離れがよく、すぐに乾くのでとっても快適。MXPとはまた違うアプローチでニオイを抑えるため、運動量の多い日や真夏の汗対策にぴったり。キャミソールやカップ付きブラタンクなど、女性向けのバリエーションが豊富な点も見逃せません。

寝苦しい夏は、パジャマの見直しも効果的。MXPを使ったタイプに加え、湿気をよく吸う紙糸の吸湿特化型もあり、寝汗による不快感をやわらげてくれます。落ち着いた糸づかいとスタイリッシュなデザインで、パジャマとしてだけでなく日常着としても使える万能さも人気の理由。

日中のウェアなら、MXPをブレンドしたブロードシャツもおすすめです。高密に織り上げた生地はハリ感がありながら、着心地はさらり。タックインでもタックアウトでも様になる着丈に、飽きのこないボックスシルエット。これは、熊本県人吉市のシャツファクトリーによる丁寧な縫製があってこそ。さらに福岡店限定デザインには、遊び心あふれる幾何学タイポグラフィの刺繍があしらわれています。

「下着も服も、消臭・抗菌素材にこだわり、型崩れしにくいつくりを追求しているので、毎日気持ちよく着ていただけると思います」と店長。肌に近い一枚から装いを整えれば、汗ばむ季節もぐっと快適に過ごせるはず。気になるアイテムは、ぜひ店頭へ。実際に袖を通せば、その頼もしさを実感できることでしょう。
--------------------------------------------------------
Interview & Text & Photo_ Maiko Shimokawa
Edit_ Taku Kobayashi
AIGLE
フロア:3F
TEL:092-753-5650
NEUTRALWORKS. FUKUOKA
フロア:2F
TEL:092-401-2765