ONE BUILDING JOURNAL

ブログマガジン

2026.05.25 UP

アウトドアのスペシャリストから教わる、自然に触れて遊ぶ最高の過ごし方

休みの日は、海へ、山へ、川へ。フットワーク軽く自然に飛び込み、思いっきり楽しむ人たち。そんなアウトドアの達人はその場でどんなふうにリフレッシュし、どんなスタイルで自然を満喫しているのだろう? 今回お話を伺うのは、ワンビル4階のアウトドアショップで働くスタッフのお二人。彼らから野遊びの楽しみ方と、福岡で満喫できる心豊かなアウトドアライフについて伺います。

テーマを設けた演出やチャレンジを楽しむ、キャンプの新スタイル。

4階に店を構えるアウトドアショップ『スノーピーク』の高峰陽太さんと猪井(いい)春奈さん。高峰さんは店長を務めるかたわら、仕事終わりや休日に海や川に出かける本格派のアングラー。そして、女性スタッフ・猪井さんは月に一度のキャンプを欠かさない軽装備派のキャンパー。それぞれフィールドは違うものの、どちらも自然のなかで過ごす時間を生活にうまく取り入れ、独自のこだわりや流儀を持っているのが特徴的。まさに、アウトドアの楽しさを聞くにはうってつけのお二人です。



まずは、幼少期からご両親に連れられキャンプに親しみ、ボーイスカウトでも野外活動を経験してきたという猪井さん(写真下)にインタビュー。今も定期的にキャンプをしに出かけているそうですが、面白いのは毎回テーマを設けるという遊び心のあるスタイル。日常ではしないことをあえてキャンプで行うそうで、屋外の気持ちいい環境下だからこそ、楽しんでいろいろなことに挑戦できるといいます。

猪井さん:テーマというのは、例えばメキシコ料理を作ってみよう!とか、自然のなかで編み物をやろう!など、内容はさまざま。家では面倒で実践できないことでも、キャンプサイトだと不思議とスイッチが入るんですよね。外の空気を感じながらいつもと違うことをやってみるのが新鮮で、やれることが増えていく感覚もあります。

猪井さん:あと、キャンプの魅力を一言で言うなら、「人との距離が近くなること」ですね。普段から人と話すことが好きなのですが、街中や仕事中だと他の予定と時間に追われて、どうしても会話が浅くなりがち。その点、キャンプは時間の流れがゆっくりで、肩書きも気遣いも抜きにして話せます。世代が異なる人とも仲良くなれるムードがあるんですよね。

福岡市内からサクッと行ける、お気に入りのキャンプ場

猪井さんのお気に入りのキャンプ場は、福岡市南区油山の複合体験型アウトドア施設『ABURAYAMA FUKUOKA』内にあるスノーピークのキャンプフィールド。市街地から車で30分ほどというアクセスの良さから、猪井さん曰く、休みが1日しかない日でもゆったり満喫して、翌朝手早く撤収すればそのまま出勤することも可能。そんな“弾丸キャンプ”が叶ってしまうのも、街と自然が近い福岡の特権!

猪井さん:油山のキャンプ場は、フリーサイトに夜景が見える一画があって、そこが私の特等席。チェックインしてすぐ場所取りをして、夜は星空や夜景を眺めながら焚き火をするのが定番です。シャワーもトイレもきれいで、コンセントも完備されているので、身支度も楽ちん。

猪井さん:もう一箇所よく行くのは、西区にある『CO_YARD KANATAKE』。個室シャワーと鏡付きの洗面所が完備され、炊事場も整っていて使いやすいです。設備が万全で街にも比較的近いので、キャンプ翌日に身だしなみを整えて、そのまま街へ繰り出して遊ぶ…といった充実の休みも過ごせますよ。

そんな猪井さんの愛用テントは、アイボリー色のリビングシェル。夜になるとランタンのように内側から光がこぼれ、コロンとした佇まいも素敵。リップストップ生地で引き裂きに強く、跳ね上げるとサイドウォールが付いてくるため、夏の虫除けから冬の風除までオールシーズン対応する優れもの。

そして必ず持っていくグッズの一つが、シングルガスバーナーと直火OKのマグカップ。山に登って湯を沸かし、コーヒーやお茶を淹れる時間は格別。この前のキャンプでは、ミルクフォーマー片手に外でラテアートにも挑戦し、自然のなかでの楽しみ方が年々広がっていると語ります。

猪井さん:ガスバーナーで湯を沸かしている時間って、日常では味わえない感覚がありますよね。自然のなかだと、コポコポという音や立ちのぼる湯気、時間の流れそのものがより深く伝わってきてホッとします。

10年選手のアングラーが語る、「釣り」がもたらす豊かな時間

次は店長・高峰さんに、10年以上にわたり続けている「釣り」について話を伺います。大学時代に友人からブラックバス釣りを教わったことをきっかけに釣りへのめり込み、好きが高じて船舶免許も取得。仕事で兵庫、大阪、名古屋、長崎などと転勤を経るなかでさまざまな釣りに挑戦し、関西在住時には和歌山でエギング(ルアーでアオリイカを狙う釣り)に出会い、福岡に赴任後はもっぱらシーバス釣りを中心に楽しんでいるそうです。

高峰さん:実はもともと飽き性で、趣味もあまり長続きしないタイプ。だけど釣りだけは別です。それはきっと、釣りに行く時間が自分にとっての「考えるための時間」になっているから。楽しいことがあった日は、もっと面白くするにはどうしようと考えを巡らせに行きますし、思い悩むことがあれば、一度リセットして方向転換するために竿を握ります。釣れたときの達成感はあくまで副産物で、本当の目的は気持ちを整えることなんですよね。

そんな高峰さんが福岡でよくいく釣り場は、博多湾につながる三笠川などの市街地河川や糸島方面。そして、時間があれば宗像・大島、北九州など、各ポイントを広く回っているそうです。

ちなみに、今回の取材の前夜にも釣りに行ったのだとか! 同行したのは、同じ4階に店を構える『Foxfire』のスタッフ。釣り仲間として公私共に仲が良く、仕事終わりに集合して深夜0時前に解散という短時間の釣行を日常的に楽しんでいます。

高峰さん:「今夜行きます?」みたいな感じで、昨日も『Foxfire』のスタッフさんの釣りに便乗し、博多湾を回りました。今朝、顔を合わせたときに「昨晩はよかったですね」「次はいつ行きましょうか」と盛り上がったりしています。



高峰さん:あとは『Columbia』のスタッフさんとも一緒に行きますよ。もともとバス釣りをしていた方がいて、僕がエギングをやっていたという会話からイカ釣りに行くことになり、交流が深まりました。振り返ると、これまで全国各地を転勤してきましたが、どこに行っても“釣り”という趣味が人と人を繋いでくれているなと感じます。

自然への敬意と配慮を持ちながら、自分らしく自由に楽しむこと

高峰さんが釣りやキャンプに向き合ううえで、何より重視しているのが自然への配慮。シーバスは必ず蘇生してリリースし、イカは自分の手でさばいて命に感謝して食べる。釣り上げた1尾との向き合い方を疎かにしないのが流儀。

高峰さん:例えば、イカは1年しか生きられないので、その間に子孫を残して命のサイクルをつないでいる。シーバスもそう。だから釣り上げたあとは、丁寧に扱って速やかにリリースすることを徹底しています。また、自らさばいて食べる魚は、自分の手で命をいただく感覚があり、ありがたみを持って味わっています。

高峰さん:キャンプも考え方は同じ。というのも、キャンプ場は自然を切り開いてできている場所。人間がどれだけ大事に扱えるかで、その場所の未来が決まります。自然を相手にする遊びだからこそ、自然への敬意と配慮は忘れたくないですね。

そんな信念とともに大切にしているのが、「もっと自由に、おしゃれに、野遊びを楽しんでほしい」という想い。世代を問わずアウトドアを楽しむ人々を日々店頭で見てきたからこそ語れる、説得力のある考え方です。

高峰さん:自然のなかで過ごして写真も撮るなら、テキトーな服でいるよりお気に入りのウェアを着ている方が、その時間がより特別になると思うんです。あとから写真を見返したときの空気感も違ってきますよね。だからこそ、自分らしいスタイルで野遊びを楽しんでほしいなと!

そんな高峰さん自身のウェア選びの軸は、徹底した機能性とデザイン性。冬は保温性に優れたインサレーション、夏は吸汗速乾性のある機能性ウェア、水辺では日焼け対策を兼ねた速乾ウェアなど、天候とフィールドに合わせて細やかに使い分けているそう。普段使いもしやすいアウトドアウェアで気軽に釣りをすることも多いそうですが、レインウェアやギア関係だけは専用メーカーからセレクトしているのだとか。

ワンビルで出会える、アウトドアの多彩なスペシャリスト

猪井さん:日常が少しマンネリぎみになると、パッと環境を変えたくなるんです。そんなときキャンプに行くと気持ちがリセットされて、エネルギーが満タンに。それでまた仕事を頑張って、次のキャンプを楽しみに過ごす。そういうサイクルを大事にしています。



高峰さん:僕らがいるお店は、みなさんの楽しい時間が生まれる場所でありたいと思っています。ここには、サイクリストのスタッフ、カメラを持って出かけるのが好きなスタッフ、登山や旅を楽しんでいるスタッフなどもいて、それぞれが趣味やこだわりを持っています。共通の話題をきっかけに人が集まって、いろんな趣味が交わっていく場所をつくっていきたいですね。

福岡は、海も山も川も、思い立てばすぐに出かけられる絶好の環境。けれど、何から始めればいいかわからない、と踏み出せずにいる人もいるかもしれない。そんなときは、ぜひワンビルを訪ねてみてください。

今回お話を聞いたお二人が店頭に立つ『スノーピーク ワン・フクオカ・ビルディング』をはじめ、ワンビルにはアウトドア関連のお店が連なり、アウトドアのスペシャリストも揃っています。ビギナーも上級者も大歓迎! ここへ行けば好奇心が一層広がり、新しい扉やコミュニティと出会えることでしょう。


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Interview & Text & Photo_ Maiko Shimokawa
Edit_ Taku Kobayashi


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