ONE BUILDING JOURNAL

ブログマガジン

2025.12.04 UP

装いに美意識を纏う。精緻な逸品が導くリュクスのかたち

2025年秋に、ONE FUKUOKA BUILDINGに新たに加わった2つのラグジュアリーブランド〈TATRAS(タトラス)〉と〈Valextra(ヴァレクストラ)〉。イタリア・ミラノを拠点に世界中で支持を集める両ブランドは、磨き抜かれたデザインと精緻なクラフトマンシップで、日々の装いに確かな高揚をもたらしてくれる存在です。ブランドの背景やものづくりの哲学、そして今季注目したい“逸品”にフォーカス。タイムレスでありながら今の気分に寄り添う、新店の魅力をご案内します。

軽やかさと機能美が息づく、〈TATRAS〉の都会派ダウン



上質な素材選びとミニマルなデザインで知られる〈TATRAS〉。2007年、日本人デザイナーによってイタリア・ミラノで設立されたTATRASは、革新的で高品質なプロダクトを通じて、あらゆる日常のシーンに寄り添う洗練されたスタイルを提案しています。

着用する人にとって、機能性とファッション性を兼ね備えた“完璧な選択”であり続けること。そして、「身にまとうことで静かな自信を与え、前に進む人の背中をそっと押す存在でありたい」というブランドの想いが、一つひとつのアイテムに込められています。

日本人の妥協を許さない精緻なものづくりと、イタリアの美意識が融合することで生まれるコレクションは、都会的で洗練された大人のスタイルを体現。〈TATRAS〉はカルチャー、エレガンス、ミリタリーを核に、世界中で愛されるクリエイティブブランドとして、時代を超えて普遍的なワードローブを創り続けています。

ブランドが誇る高度な縫製の技術と最高品質のグースダウンを使ったはダウンは、唯一無二のハイクオリティ。実際に袖を通すと、身体のラインを美しく見せるシルエットが際立ちます。ダウンはモデルごとに異なる個性があり、フードの着脱やファーのアレンジ、ファスナー位置の工夫など、着こなしの幅を広げるディテールも豊富です。サイズは1~5までと細かく展開されており、体型や好みに合わせて選びやすくなっています。

ブランドを代表するダウンは20万円前後と、ほかのブランドよりも手にしやすい価格なのも愛される理由のひとつ。また10万円以下のライトアウターやアパレルも充実し、ファッション感覚で取り入れやすいラインナップに。さらにスナップやファスナー、部分補修、ダウンのリフィル(詰め直し)など、ライフスタイルに寄り添うメンテナンス体制が整っているのもブランドの魅力です。

定番のロング丈をはじめ、「ヒップを自然にカバーするミドル丈」、「トレンド感のあるボア・フリース系アウター」、さらに今季はニットやスカートなどアパレルラインも幅広く展開。ブラックを中心としたカラーバリエーションに、季節のムードを感じる差し色が揃い、”カジュアルからきれいめまで”自在に活躍。はじめての一着なら、着回し力の高いミドル丈やフード着脱可モデルがおすすめとのこと。

「まずはぜひ袖を通して“軽さ”を体感してください。想像以上の暖かさとシルエットの美しさに驚かれる方が多いんです。ご家族やカップルで“お揃い”買いされる方も。インナーの提案まで含めて、ワードローブをまるごと更新できます」と平井さん。

また〈TATRAS〉では、ダウンをより長く美しく保つための専用ケア商品も充実! 撥水スプレーやブラシなど、自宅での簡単なお手入れをサポートするアイテムをラインナップ。ギフトとして選ばれることも多く、“愛用品を大切にする心”を贈るプレゼントとして人気を集めています。寒い季節の贈り物に、上質なダウンとともにケアアイテムを添えれば、きっと心温まる時間を届けられるはずです。長く愛用することを見据えて、メンテナンス体制やケアアイテムにも注目してみてください。

〈Valextra〉が導く、時を超える普遍のエレガンス




1937年にミラノで創業した〈Valextra〉。ヴァレクストラという名前は、イタリア語の“Valigeria(トラベルバッグ)”と“Extra(極上の)”を組み合わせた造語で、創業当初から“極上の旅”を想起させるような世界観を大切にしてきました。ブランドは建築やデザイン、ミラネーゼの伝統的な美意識を背景に、モダンで洗練された佇まいを持つプロダクトを追求しています。

また、あえてロゴを表に出さないスタイルを貫き、職人の丁寧な手仕事によって形づくられる芸術性の高さがヴァレクストラ最大の魅力です。バッグのエッジを漆黒のエッジペイント“コスタ”で仕上げることで輪郭が際立ち、光と影の美しさを引き立てる「ミレプンテレザー」の上質さと相まって、最高級の存在感を放ちます。さらにイタリアらしい豊富なカラーバリエーションも人気の理由です。

アイコンバッグの『ISIDE(イジィデ)』は、ブランドのコンセプトを象徴する構築的でタイムレスな美しいデザインを体現。ピラミッド型の特徴的なシルエットは、エジプト神話に登場する豊穣の女神イシスに由来しており、気品と強さを併せ持つ佇まいが魅力です。 

「イジィデ」は、マイクロ、ミニ、ミディアムの3種類のサイズ展開があり、クラッチバッグやショルダーバッグのほか、バックパックやトスモールレザーグッズといったバリエーションも揃っています。それぞれが〈Valextra〉のミニマルで洗練された美意識を受け継ぎ、日常から特別なシーンまで幅広く寄り添ってくれます。 

今回ワンビル出店を記念して、有田焼の窯元とのコラボレーションモデルが誕生しました。繊細な“しのぎ”の意匠を施したハンドルは、曲線が美しく、焼成工程の難しさを乗り越えて完成した逸品。福岡店限定、全国で1点のみ作られたマイクロサイズの限定モデルは、まさに芸術品のような存在です。

ワンビルの顔となる1Fにある九州初の旗艦店は、天井高を生かした開放感のある空間に。テーマカラーの“ヴァレクストラグリーン”を随所に配した空間は、昼は自然光で、夜は照明で幻想的な雰囲気となり、訪れる時間によって違った魅力を楽しめます。

また店内の一角には、〈Valextra〉の歴史の触れられる、まるでミュージアムのようなブランドアーカイブスペースも。どれも美しいアイテムは「眺めるだけでも楽しい」という声も多く、〈Valextra〉の美意識を五感で味わうことができます。

「ストラップ付きメガネケース」などのスモールレザーグッズは、ファッションの一部として楽しめると大人気。さらに、近年は再生素材を使用した新モデルも展開され、軽やかな使い心地と〈Valextra〉らしい美しさを両立したアイテムに出会えます。店頭のところどころに現れるユニークでキュートなチャームは、立体成形と丁寧なステッチで仕上げられ、職人たちの細やかな技がキラリ。装いにさりげない遊び心を添えてくれます。

「初めてのお客様には、ミラノ生まれのブランドであること、そして“機能美”の思想をお伝えしています。九州初の旗艦店としてオープンしてから、国内外多くのお客様にご来店くださっていますが、どの国のお客様にも”タイムレスで普遍的な美しさ”を体感いただいていてとても嬉しいです」と店長の西山さん。

オープン時には、イタリア・ミラノから職人が来福し、カリグラフィー(手描きイニシャル)の実演を行うなど、特別な体験も提供。今後も季節ごとのディスプレイや旗艦店ならではの特別企画を通じて、訪れるたびに新しい世界観に触れられる〈Valextra〉から目が離せません。

“良いものは、時を経ても美しい”。両ブランドに通底する思想は、私たちの毎日を静かに、しかし確かに豊かにしてくれます。軽やかで暖かなダウン、端正で機能的なバッグ。

この秋、”長く愛せる逸品”を、ぜひ店頭で体感してみてください。

 ※本記事は2025年11月上旬の取材時点の情報です。展開商品は時期や在庫により変動する可能性があります。最新情報は各店頭にてご確認ください。

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Interview & Text & Photo_ Yumi Hyfielde
Edit_ Taku Kobayashi


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