ONE BUILDING JOURNAL

ブログマガジン

2025.08.15 UP

心とからだを整える“香り”。暮らしを新鮮に彩る、新しい楽しみ方とは?

ワンビル1階正面玄関から館内に入ると、ほのかに感じる清涼感のある香り。もしかすると、この香りに癒される人も多いのでは。そんなふうに香りは種類によって、華やかな気持ちにさせたり、気分をリセットさせたりと、心とからだを整え、ライフスタイルを充実させてくれる。今回はそんな“香り”の力にフォーカスし、自分にぴったりの香りに出会える場所や、その楽しみ方、アレンジ法についてご紹介。

よく動き、よく休む。植物の力が導く、好循環のサイクル



「館内に入った時のいい香りに気づいたお客様が、『あの香りの正体はココ!?』とご来店くださるケースが多く、香り好きな方にご好評いただけているのを実感します」と語るのは、『athletia(アスレティア)』の店長・駒田さん。確かに、店内に入るとリラックス感のある香りに包まれて、館内で微かに感じていたいい香りの輪郭をはっきりと感じられる。

athletiaは「balance your active/relaxing cycle」をコンセプトに、“よく動き、よく休む”の理想的な循環をサポートするスキンケア&ライフスタイルブランド。商品には植物由来の天然成分を贅沢に使用し、中でも化粧水などに共通して使われる植物「アシタバ」「シソ」は、農薬や化学肥料を使わないブランド独自の循環型農園で栽培・抽出したもの。肌にみずみずしさを与えながら、香りが持つ効果にも着目し、シーンや目的に合わせて様々な天然植物精油(※)をブレンドしている。 ※香料の一部

店頭には、商品の香りに含まれる天然植物精油とドライ原料を並べた「アロマテック ラボ」というインスタレーションコーナーを設置。原料となる精油の植物を11種類ピックアップし、それらがどういうもので、どんな香りかを体感しながら知ることができる。それをふまえ、独自の研究・開発で調合された商品を試してみると、自然の中にいるようなみずみずしさを肌で実感できる。 


 ※セダーウッドやゼラニウムなど11種類の香りを体感できるアロマテック ラボ

商品のラインナップは、動と静の循環に寄り添う3つのラインを展開。ブランドのシグネチャーであるオイル状美容液「コアバランス オイル」をはじめ、暑い日が続く今の季節には「リフレッシング デオドラントミスト〈医薬部外品〉」や、おだやかな睡眠に寄り添う「スイッチング アロマピローミスト」もおすすめ。1日を通してあらゆるシーンで、ナチュラル&クリーンな使い心地と香りを楽しめるのがうれしい。


※写真左から「リフレッシング デオドラントミスト〈医薬部外品〉」(3,850円/100ml)、「コアバランス オイル」(6,050円/50ml)、「スイッチング アロマピローミスト」(3,850円/30ml)

「スキンケアを行う際、オイルやローションを手のひらに取り、両手で馴染ませた後に鼻の前に当てて深呼吸してみてください。天然のアロマが鼻にスゥーッと抜けて、より一層深いリラックス感を得られますよ」と駒田さん。1日の始まり、または1日の終わりに、お肌のお手入れをしながら、心身を落ち着かせるプチ瞑想タイムを取り入れてみよう。

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暮らしに寄り添う、どこか懐かしく、愛おしい香り


レトロなパッケージのリップバームと、多くのヘアサロンで愛用されるヘアバームから人気に火がつき、全国で話題を集める『LINC ORIGINAL MAKERS(リンクオリジナルメーカーズ)』。九州エリア初となる直営店では、香水をはじめルームフレグランスもフルラインナップで揃う。 



ビンテージな空気感を漂わせるデザイン、重厚感のある什器、どこか懐かしい芳しい香り。LINC ORIGINAL MAKERSは、“100年以上続くヨーロッパの小さな製薬会社”という架空の設定を掲げ、永く愛される“生活の必需品”を提案している。

スキンケア、ボディケア、ヘアケア、香水、ホームアイテムといった全商品に共通するのが、心身を整える上質な成分と記憶を呼び起こすような香気へのこだわりだ。特に、香りは人と人をつなぐコミュニケーションツールとしての役割も大きく、「どこの香水?いい香り!」と褒められることや、香りをきっかけに会話が弾むケースも多々。「愛用者の方の紹介でご来店いただくことが多いですね。香水は直営店ならではの品揃えですので、お好きな香りと出会えますよ」と店長・山内さん。


※フロントに並ぶ香水(15,400円/50ml)はギフトにも人気

10種類ある香りには、それぞれに特別なストーリーが添えられている。例えば、シグネチャーフレグランスのNo.997が持つのは、「にわか雨が通り過ぎた朝、いつもの洗い立てのシャツに腕を通す。カーテンを心地よく揺らす風、空気も明るく清々しく、洗われたように澄んで、世界は今日も新しいスタートを切る。」というストーリー。その世界観を表現するように、フレッシュでほのかに甘いフローラルと、落ち着いたサンダルウッドの美しい香りを調合。これが男女問わず多くの人を魅了している。


※保湿性が高く、伸びのいいテクスチャーのボディクリーム(4,950円/250g)

「ボディクリームはNo.997とNo.993の2種類の香りから選べます。夏に試してもらいたいのが、ボディクリームを冷蔵庫で冷やしてお使いいただくアレンジ法。保湿しながらほてりを鎮め、香りをまとえるので就寝前やお出かけ前にもおすすめです」



「疲れて帰ってきたとき、玄関の扉をあけた瞬間にいい香りに包まれると、それだけで気分が癒されますよね。ルームフレグランスも豊富に揃うので、店頭でぜひご体感いただきたいです」と山内さん。ハンドソープなどの使用感を試せるシンクも設置されているので、実際に使いながら心地よさに触れてみて。



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“ニッチフレグランス”が面白い! 新しい香りとの出会い


世界20カ国、80を超えるブランドを取り扱う、日本初のニッチフレグランス専門店『NOSE SHOP(ノーズショップ)』。「ニッチフレグランスとは、香りの芸術性や独自性を重視し、先進的な作家性の高い香水や新進気鋭のブランドを指します」と迎えてくれたのは、店長の加藤さんだ。

ニッチフレグランスの最大の魅力は、調香師自身の創造性が発揮された独創的な香りにある。ディレクターや調香師が描く世界観を自由に香りに込められるため、一つひとつが芸術品のような仕上がり。他の人と香りが被りにくく、オリジナリティのある香りを見つけられる。


※ワンビルの店舗では55ブランド、600種ほどのアイテムを扱う

最近注目を集めているのが「寝香水」という楽しみ方。「好きな自分の香りをまとって眠りにつくという、香水の使い方の一つです。就寝中、時間が経つにつれて香りがだんだん変化し、翌朝やわらかな香りで目覚められるんです」。そう語る加藤さんのおすすめは、イタリアのブランド〈トゥー〉の「ザタイム」。ベルガモットやカモミールの爽やかさから始まり、次第にムスクとアンバーのほんのり甘い香りへと変化し、リラックスした眠りから心地よい目覚めまでを演出してくれる。

お風呂上がりに香水をワンプッシュするのもいい。例えば、〈エッセンシャル パルファン〉の「ザ ムスク」は軽やかなジンジャーとラベンダーに始まり、徐々にはちみつの甘い香りへ。ほてったからだにリフレッシュ感を与え、温かな気分で眠りにつけるそうだ。


※店長おすすめの「ザタイム」(左写真/中央/44,000円/75ml)、「ザ ムスク」(右写真/中央/18,700円/100ml)

香水の付け方も、工夫次第で楽しみ方がぐんと広がる。「香りは下から上へと立ち昇るので、新しい香水をトライする際は、鼻から遠い足首付近につけて、ほんのり自然に広がる香りを楽しんでください。気持ちを切り替えたいときは、体温が高い手首や首筋につけるのも効果的」と実用的なアドバイス。



上級者は、“香りの重ね付け(レイヤリング)”をぜひ。ムスクベースにウッディな香りを重ねたり、バニラ系の甘さを加えたり、自分なりの実験も醍醐味だ。また、新しい香りと出会いたいなら、店舗で人気の「香水ガチャR」(1回900円)もおすすめ。いろんなブランドのアートパフュームのミニサイズがランダムで出てくるシステムで、自分では選ばなかったかもしれない運命の香りと出会えるかも。

厳しい暑さにぐったり気味の人も、ハードな日々を駆け抜けている人も、はたまたマンネリ気味な日常に彩りを添えたい人も、ハッとするような芳醇な香りでマインドフルネスな時間をプラスしてみてはいかが?

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Interview & Text & Photo_ Maiko Shimokawa
Edit_ Taku Kobayashi

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